日高屋のぶろぐらじお 〜日高さんを右に☆彡〜

和歌山でラジオ番組をしながら細々と生きてる男のゲームメインのブログになります!よろしゃす!

私はいまだに入社式というものを知らない

お題「新入社員時代のクスっと笑える苦い思い出はありますか?」

 

いきなりですが、私の新入社員時代はそれはもう散々なものでした。

まぁ散々だったのは最初だけだったのだけれど。

 

高校卒業後の生活、それはぐーたらしていい時間ではない。新生活に向けてスタートラインに立つ為の準備期間だ!なんで今更書くんだろうね。

と言うのも、入社式の日までに書類やら提出物なんやらが企業から届く届く。

今でもそうだけれど、文字がびっしり難しい話がぎっちりな書類を読むのは本当に苦手で、( ´_ゝ`)フーンこんなかんじなのね~ぐらいに読んでました。

今思えば学生気分が抜けていなかったのでしょう。

いや、抜けてなかったどころかまだ学生気分だったのでしょうね。

ま!どうにかなるやろ!と思ってました。期日までに提出物出せば大丈夫やろ!みたいな。期日にさえ間に合えば大丈夫やろ!みたいな。

 

とまぁそんな適当だったら当然バチが当たるというワケで。

期日まであとわずかまで差し掛かったある日、私は見てしまったのです。

出すべき提出物の書類を...あと一種類、私は見落としていたのです。

 

終わった。

 

さようなら、私の社会生活。

 

アディオス、アミーゴ

 

なんて嘆いても時間というのは無慈悲にも流れ続けるもの。

頭の中が真っ白になろうが、身体全体が冷え切っていこうが、その時の私が必要だったのは開き直りの精神だったのです。

そしてまぁ…企業から電話が来るワケです。

「あの、提出するものが足りてないのですが…」

「これから社会人になるのに提出期限を守れないのは…」

まぁ…ぐぅの音も出るワケでもなく、その時の私はただただ謝ることしかできませんでした。そして、電話主から衝撃のひとこと。

 

「あなたは入社式に出れません」

 

その瞬間、私は社会人生活の終焉を感じました。

奈落に落ちていく、とかただただ叫ぶ…みたいな表現じゃなくて「あ、終わった」みたいな感じ。まるで線香花火のような静かな終わり。

入社式に出れない…え、そんなことある?

というか、あっていいのか?

 

早くも私は社会人の洗礼を受けてしまったのです。

 

私は入社式前の簡単な説明会的な集まり、そして入社式に出ることは決して許されませんでした。

説明会的な集まりでは、現地に向かうことすらできませんので観念して事前に用意されたビジネスホテルの部屋で待機してました。

当初はこの先どうなってしまうのかとビクビクしておりましたが、人間の慣れとは恐ろしいもので二日目にはラーメン食いに行ってました。

うまかったです(語彙力)

そして入社式当日、私は入社式を行うセンター内のとある待合室にいました。

遠くからはたぶん偉い人の挨拶みたいなのが聞こえてきます。私は入社式には出られず、この待合室で待機することとなったのです。

しかし、ここで意外だったのが私と同じ過ちを犯した罪人が私以外に3人もいたということです。

待合室に選ばれざる4人が集まり、ピシッとスーツを着こなした女性の方が部屋に入ってくる。あの時の緊張感は今でも覚えています。ホラー映画みたいな。殺人鬼から身を隠していつ見つかってしまうのか、あんな感じの緊張感。

いつ私はクビを宣告されてしまうのか、と覚悟しておりました。

まぁ結局は厳重注意だけで済んだのでよかった(全然よくない)んですけど。

そして女性が部屋から出て行った瞬間、部屋の緊張の糸が一気に緩まる。

気が付いたら展開されていた提出物トーク。まぁ出るわ出るわ。

「入社式ってどんな感じですかね…」

「どこから来られたんですか?」

「おなかすきましたね」←ここから危機感なくなってきてます

 

入社式が終わるまで、我々は待合室で待機してました。

私以外の3人の罪人の存在が当時の私にとってはもう支えの支えでした。

そして待合室で待機してから数時間後、入社式の終わりと同時に私たちも開放されました。入社式には出れなかったけれど、グループ研修は参加できるということで私もほっと安堵。そして4人の罪人たちはそれぞれ自分が向かうべき場所へ歩み始めたのです…。

後日、我々4人の罪人が監禁組と呼ばれネタにされまくるのはそれからすぐのことだった。

 

そんなとんでも新社会人デビューを果たした私ですが、今、当時を振り返ればよい思い出かなと思います。こうやって話のネタになってますしね(ポジティブ)。今はその業種から離れて同期たちとは離れてしまいましたが、みんな、特に罪人たちは健康かつ期日を守って生活してるといいなと今でも思います。